心 ときめくままに……

花の四阿 写真館

【本】現パラワールド・アンソロジー本・表紙

四月に、狼陛下の花嫁・プチオンリーで参加しました。
アンソロジー本の表紙です。
まだ在庫は、とらさんにあります。
欲しい方は、画像をクリックしてください。
本日より掲載した原稿を公開いたします。

2015.10.01.さくらぱん

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執筆陣
(敬称略)
───────────────────────
あお
OCO
かをるこ
ことコ
さくらぱん
Sana
瀬津音
ダリ子
とんとん
柊かなめ
ぴいこ
深見
福屋 花

麻杉 慎
よゆまま
おりざ
───────────────────────
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  1. 現パラワールド (原稿)
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【Yコラボ】陽だまり曜日

窓辺から、燦々と降り注ぐ太陽の光。
ふわりとした白いレースのカーテン越しに、柔らかな日差しが降り注ぐ室内。

ぽとり……ぽとりと、 雪解けの雫が屋根から落ち、優しい子守唄を奏でていた。
今日は日曜日で、久しぶりに出会えた僕の恋人は、窓辺のソファーで、いつの間にか眠ってしまった。

「……黎…しょう…さん。……す…き」

起きてるのかな?と聞き間違えた。
わりとハッキリした寝言に、彼は微笑んだ。
黎翔の肩に頭を預けて眠る彼女が、とても幸せそうに微笑むから……

根雪を溶かすほどの暖かな春の日差しは、 夕鈴の蜂蜜色した髪を輝かせ彼女の呼吸に合わせて揺らめく。黎翔は、彼女の頭に、そっと頭を乗せた。

隣で眠る愛しい人の呼吸に合わせながら、静かに自らの瞳を閉じる。
無防備にすやすやと眠る彼女の寝息に耳を傾けながら、黎翔は春の陽だまりの暖かさと甘い香りを味わっていた。

部屋の片隅に挿したばかりの薔薇の蕾が、ゆっくりと綻ぶ。
甘く芳しい花の香りと夢見るようなひと時に、しばし彼は酔いしれた。
彼女といるだけで、何故こんなにも心安らげるのだろうか?
黎翔は、不思議だった。

ふと思い返してみると彼女との出会いは、まるで必然だった。
――――魂が求め合う。
そんな感覚で、愛しい唯一無二の存在へと変わったのは、いつだったか?

黎翔は、人の上に立つ類稀なる資質で、常に注目を浴びる存在だったが……
人々の輪の中で、彼はいつも孤独を感じていた。
群がる人々には、全く興味を持てなかった。

誰かを愛せることを知ったのは、これが初めてだった。
愛しい存在があることの喜びを、彼女から教えられた。

「……夕鈴」

黎翔は意味も無く呟く……その名が、甘美だということを知った。

           *

「明日の十時ですね」
「だね…じゃあ夕鈴、お休み」
「お休みなさい、黎翔さん」

そう言って電話を切った深夜。
片手に持ったスマホを離せずに、誰もいない部屋で一人思わず笑みが零れてくる。

 いつも忙しい彼に逢うのは、何日振りかしら?
嬉しすぎて眠れなくなりそう。
ベッドの上に寝転んで、明日の事を夕鈴は考えていた。

服はどんなのがいいのかしら??
何処に連れて行ってくれるのかな??

 明日へと思いを馳せて…時だけが過ぎていく。
彼への想いが膨らみ、ときめきが加速する。

私はただの高校生で……彼は、本来ならば私が付き合えるような人じゃない。
彼には将来を背負って然るべき立場につく責務があり、その為の勉強を大学で頑張っている。
私とは大違いで、立場もある人だ。

でも彼は『私でいい…いや私がいい』と言ってくれた。
だから私は彼の傍にいられる今が、一番輝いている最高の幸せの時間だと思える。

出会いは偶然で、互いに惹かれあったのは奇跡。
だから私は、今を大事にしたい。この先どうなるか…それは分からない事なのだから。

「黎翔さん……」

私にとって大好きな大切な人の名を……微睡みの狭間で無意識に口にしていた。

           *

「夕鈴?眠ったの??」

耳元で心地いい声が聞こえてくるけど、睡魔は私の意識を奪っていく。
眠りの園に降り立ちそうな私の意識は、彼の言葉によって引き戻された。

「いいえ……寝てませんよ」
「……そう?」
「…は…い、大丈夫です」

彼と過ごす貴重な休日、寝てなんていられない。
久々に逢えたのだから、一分一秒だって無駄にはしたくない。

今日は結局、彼の部屋で過ごすことにした。
まったりと二人でDVDを見ることに……だって外は寒いし、いつも忙しくしている彼に、たまの休みくらいゆっくりしてもらいたかったから。

「ねぇ、夕鈴はそれでいいの?」

黎翔さんは気をつかって、そう言ってくれた。

「私は、黎翔さんと過ごせれば、どこでもいいんです。
せっかくのお休みですもの。お家で、のんびりしましょう」

強がりじゃなくて、黎翔さんのその気持ちだけでいいの。
傍にいられれば、それだけで幸せなのだから……。

私は黎翔さんに、にっこりと幸せそうに笑ってみせた。
その笑みに、黎翔さんも笑い返してくれる。
少しすまなさそうな……でも、小犬みたいな嬉しそうな笑顔で笑ってくれた。

私は隣りに座る彼の肩に、チョコンと頭を乗せて甘えてみた。
すごく気持ちが落ち着いてくるから不思議。

それに、つないだ手から感じられる彼の体温が温かくて、すごく安心するからウトウトと微睡んできてしまうの。

大丈夫だと言いつつも、実のところ……もう限界。
昨日の寝不足が原因かしら?
そのうち、私の瞼が開くことはなかった。

夢の中で、私は誰かに呼ばれているような気がした。
顔の輪郭が、ぼやけていて……誰だか分からない。

黎翔さんだったらいいのに。
私はぼんやりと思った。

「……黎…しょう…さん。……す…き」

私は思いの丈を呟いた。
いつもは恥ずかしくて彼には言えないけど、夢の中でなら思い切って言える。
大好きな想いを素直に口に出来る。

私の呟いた言葉は、夢現ではなく本当に口から出ていただなんて思いも寄らなかった。
ましてや、彼に聞かれていただなんて……。

黎翔は夕鈴の口から洩れた呟きを耳元に感じて、自然と口元に笑みが浮かんだ。
誇らしさと優越感が満ちる。

「夕鈴は………僕の………僕だけの」

肩に掛かる、守るべき僕の愛しい人。
安らかな寝息を立てて眠る彼女は、本当に綺麗で清浄な存在で。
大切で大切で……このまま二人だけの世界に閉じ込めておきたくなる。

でもそれは到底出来るはずもなく。
せめて夢の中だけでも……そう思いつつ、黎翔は紅き瞳を静かに閉じた。

           *

指先まで暖める、麗らかな春の日差し。
いつの間にか黎翔は、見知らぬ場所に来ていた。

色鮮やかな春の花が、咲き乱れる草原は地平線まで広がり、優しげな花々が咲き乱れている。
見上げれば、真っ青な空。燦々と降りそそぐ眩しい太陽に、黎翔は目を細めた。

不意に感じる、足元から立ちのぼる芳しく甘い花の香り。
ここは天国ではないかと見紛うほどの麗しい光景で、 何もかもが満ちた世界だというのに……
何かが足りない。

黎翔は――ずっと足りない何かを探し求めていた。
探しても探しても、見つからず……果てなく続く、この世界には彼しか存在しなかった。

視線が惑う。
この世界は、美しく暖かいのに……黎翔の心は満たされない。
彼の心は何かが欠けていて、冷たく空虚だった。

「○○○○」

呟いた言葉は、無意識だった。

「○○○○?」

 それが、探している何かだということを、彼は本能で知っていた。
大空を見上げて、黎翔は確信を持って、その名を叫んだ。

「夕鈴っっっ!」

「黎翔さん」

すぐ近くで優しい声が応えるも、ざあっっと突風が吹いて聞こえた声は、瞬く間にかき消された。
風に千切れるように、花びらが高く大空に舞い上がる。
黎翔を中心に、グルグルと華やかな花弁の渦が巻く。
突然の出来事と風の強さに黎翔は、おもわず瞳を閉じた。

耳をそばだてても……先程応えてくれた優しい声は消え失せており、ゴウゴウと唸る風の音しか聞こえない。
やがて激しかった風もいつしか鳴り止み、 辺りは最初の静けさに戻っていった。

恐る恐る瞳を開けると、最初に見えたのはハシバミ色の瞳だった。
好奇心と慈愛に満ちた綺麗な宝石のような瞳。

「黎翔さん?」

小首を傾げて、優しく見つめる僕の大好きな瞳。
そして……煌き輝く太陽のような、いつもの笑顔がそこにあった。

「……夕鈴!」

欠けていたものは、彼女だった。
先ほどまで、空虚で寒かった黎翔の心が急速に温かくなっていく。

「どこへ行ってたの? 僕、心配していたんだよ!」

「黎翔さんこそ、どうしたのですか?ずっと、私は貴方を探していたんです」

冷えた黎翔の頬を包み込むように温かな彼女の両手から、ぬくもりが伝わった。

「冷えきってる……大丈夫ですか?黎翔さん」

心配そうに、僕を見つめる優しい瞳。
愛しい君のぬくもりが、僕の心をこんなにも温める。

溢れ出す君への気持ち。

――愛しい。

黎翔は差し出された彼女の華奢な手を取り……その掌に口づけた。
真っ赤になりつつも…彼女は、それを受け入れてくれた。

「…れい…しょうさんっ」

恥ずかしがり屋で真っ赤に染まる薔薇色の頬も、涙を滲ませる大きな瞳も何もかもが愛おしい。

「ずっと君を探していたんだ!
やっと見つけた、僕だけの運命の女(ひと)」

「私も、黎翔さんを探していたんです。
だけど、名前を呼ばれた気がして……気付いたら、ここにいました。」

二人して、お互いを探していただなんて……可笑しくて二人して笑いあった。
そうして目の前が次第に明るさを増すが、その輝きの中で夕鈴の姿が消え失せていく。

折角出逢えたのに……また離れてしまうのか?
また一人になってしまう……。

「………行かないで、夕鈴!僕の傍に居てほしいんだ。」

これは、きっと魂の叫び。
心の奥底から放たれた言葉。

彼女を捕まえるために伸ばした両腕は、空を切った。
その間にも、どんどん消えてゆく夕鈴。

「夕鈴っ!」

           *

「黎翔さん………黎翔さん」

何処かから、僕を呼ぶ声がする。
これは夕鈴の声。
僕はその声に導かれるように、意識を外に向けた。

「黎翔さん。」

目を開けたそこは現実で……まどろむ前の世界。
ぽとぽと……落ちる静かな雪解けの音。

暖かな日差しを浴びて、僕の愛しい夕鈴の姿が隣にあった。
黎翔はそのまま夕鈴の身体を引き寄せ、強く抱き締めた。

「夕鈴……ずっと傍にいて」

「黎翔さん……大好きです」

「僕もだよ」

それこそ魂が巡り会う喜び……この幸せは、何者にも代え難い。
ぎゅっと抱きしめたぬくもりの実感が嬉しい。

君が居るだけで、僕の世界はすべて満ち足りる。
何千年…何万年…経とうとも、例え死が二人を分かつとも、未来永劫にこの愛は、不変で不滅。

「夕鈴、愛してる!」

言葉なんかじゃ足りない。
君の隣が、僕の陽だまりの場所。
キュッと抱き寄せて、彼女に口づけた。

「……愛してる」

唇から伝わる……甘くトロける情熱。

もう……君を離さない!
君こそが、僕を唯一温めることができる。
枯れた僕の世界に潤いを与えてくれる。
君が居れば光溢れる世界、それだけで僕は満ち足りる。

そんな毎日が、陽だまり曜日。

僕のそして君の……二人だけの陽だまり曜日。


                       完





2015.01.10.完了

テーマ : 二次創作:小説    ジャンル : 小説・文学
  1. 現パラワールド (原稿)
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【短編】つめ草の約束


草原を吹き渡る風が、花の梢を揺らし私の髪をも揺らす。
麗らかな春の午後。

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Photo by shima


子供の頃よく遊んだ公園に、黎翔さんと久しぶりに来た。
白詰草の花の絨毯に寝転ぶと、なんだか子供になった気分。
私は春の日差しを浴びて、そのまま思いっきり背伸びをしてみた。
空高く、ひばりが空を舞う。
麗らかな日差しと清々しい草葉の香りが、気持ちいい。
なんだか、ちょっぴり懐かしかった。

「……夕鈴」

名前を呼ばれた。この声は黎翔さんの声。

「なんだか懐かしいな。よくこの公園で遊んだよね」

あなたも、子供の頃を思い出しているの?
なんだか嬉しくて、隣に寝転ぶ黎翔さんの手をぎゅっと握り締めた。

……覚えてるわ。
幼い頃に、ここでたくさん遊んだよね。
“黎翔お兄ちゃん”そう呼んでいた頃にしたあなたとの約束も……忘れてない。

もうすぐ約束は果たされる。


「…黎翔お兄ちゃん」

懐かしい呼び名は、春風に優しく溶けた。
隣で黎翔さんが、笑った気配がした。

*****

「夕鈴ちゃん、ソレどうしたの?
誰に貰ったの?」

少し不機嫌そうなお兄ちゃんの声に、私はハッとして振り向いた。
ちょっと年上の私の幼なじみは、綺麗で賢くて優しくて、めったに声を荒げたりしない人だから……
お兄ちゃんの視線の先は、私の胸にかけられた白詰草のネックレスみたい。
でも、どうして不機嫌なのかしら?

私は、丁寧に編まれた短い一本を手に取りお兄ちゃんに見せた。

「コレは、青慎がくれたの♪ お姉ちゃんにって……」

そしてバラバラになりそうなほど、雑に編まれたもう一本を手にした。

「こっちは几鍔(きがく)のバカが、やるよって投げてよこしたの。お花が可哀想だから、つけてあげてるの」

ちょっと膨れて、私は幼馴染が作った花飾りから手を離した。
さっきの会話を思い出して私は、またムカっと腹がたってくる……なかなか怒りが鎮まらない。
もう一人の幼なじみである几鍔は、ホント私を困らせることばかりなんだもん。

「弟くんと几鍔くんか……」

ちょっと複雑そうな笑みを浮かべて、
私を見つめるお兄ちゃん。

「綺麗だね。」

そう言って花飾りを褒めてくれた。
いつもの優しいお兄ちゃんに戻って、私はホッと安心した。

「僕も夕鈴ちゃんに贈りたいな?
受け取ってくれる?」

大好きなお兄ちゃんも、私に花飾りをくれるの?
私は驚いて、目を丸くして顔を赤らめた。

「夕鈴ちゃんに、僕が花冠を作ってあげる!」
「うん!欲しい!」
「じゃあ……お花を集めるのを手伝ってくれる?」
「うん!いっぱい綺麗なお花を集めてくるね」

駆け出した私は、白詰草を摘みだした。
……大好きな黎翔お兄ちゃんの為に。

「お兄ちゃん。コレくらいで間に合う?」
「ありがとう!たくさん集めて来てくれたんだね。まにあうと思うよ!」

花を選別して、痛んだ花弁を丁寧に取り除いていたお兄ちゃんは、手を休めて私を誉めてくれた。
大きくて優しい手が、私の頭を撫でてくれる。

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Photo by Romixey


“黎翔お兄ちゃん大好き”

恥ずかしいから、声に出して言わないけど……きっとバレバレなんだろうな。
幼稚園での親友である明玉には、夕鈴はすぐに顔に出るから隠しごとはできないタイプって、言われてるし。

私は照れ隠しで、顔を赤らめてエヘヘ…と変な笑いで誤魔化した。
それでも、お兄ちゃんの手はありがとうって何度も頭を撫でてくれた。

*****
黎翔お兄ちゃんの手で、瞬く間に編まれてゆくシロツメクサの花鎖。
私は、魔法みたいにあっという間に出来ていく花冠をお兄ちゃんの隣で、只々見つめていた。
選別した綺麗な白詰草の花に、白いスミレの小束を編み込んで、雪のように真っ白な花冠が出来た。
青慎や几鍔がくれたのとは、まったく違う手の込んだ素敵な作りに、私は目を輝かせた。

「夕鈴ちゃん、出来たよっ!」
「わあっ!すごいっ凄い。黎翔お兄ちゃん、素敵~~」

黎翔お兄ちゃんは、出来たばかりの花冠を、私の頭にチョコンと乗せてくれた。

「お兄ちゃん、ありがとう!」

まるで、花嫁さんが被るような素敵な花冠に、私は嬉しくて歓声をあげた。
白く輝く花冠は、とても綺麗で…
嬉しそうな黎翔お兄ちゃんの笑顔が眩しくて……

私は貰ったばかりの花冠を、今度はお兄ちゃんに被せてみたくなった。
なんだか自分より、お兄ちゃんの方が似合う気がして
花冠を頭に載せた黎翔お兄ちゃんを見たくなった。

「黎翔お兄ちゃん、お嫁さんみたい。
私より似合う……ステキ!」

そんな私の突然の行動に、目を丸くして驚いたお兄ちゃん。

「僕は男の子だから、お嫁さんにはならないよ!
お嫁さんは、夕鈴ちゃんだよ!」

苦笑して、もう一度私に花冠を被せ直してくれた。

「あんまり可愛いから、ホントにお嫁さんにしちゃおうかな~~」
「大きくなったら、僕のお嫁さんになってくれる?」

子供心に、冗談でも嬉しくなった。

「うん、いーよ!
私、大きくなったら黎翔お兄ちゃんのお嫁さんになる!」
「じゃあ……約束しよっか?」
「約束?」
「夕鈴ちゃん。左手だして」
「?」

私の左手の薬指に、綺麗なシロツメクサの指輪をお兄ちゃんは作ってくれた。
そのまま引き寄せられて、お嫁さんみたいなkissをした。

触れ合うだけのkissは、幼心にもドキドキが止まらなくて……
私は、真っ赤になりながら、お兄ちゃんを見詰めていた。

「これで夕鈴ちゃんは、もう僕のお嫁さんだからね」
私は、コクコクとうなずくのが、精一杯だった。

幼き日の淡い初恋。
私と黎翔さんだけの秘密の約束。


*****


「夕鈴?」

急に、空が翳った気がして、私は目を開けた。
目の前には、青空を背にした黎翔さんが、私の顔を覗き込んでいて……
その距離の近さに私は、びっくりした。
綺麗な紅い瞳に見つめられて動けない。
そのまま…瞳に魅入られたように見つめてた。
距離だけが縮んでゆく。

幼い頃とは違う深くて情熱的な恋人たちのKiss。

「ねえ、夕鈴。白詰草の花言葉を知ってる?」
「え!?……知らない。」
「じゃあ、教えてあげる」

――白詰草の花冠は、「私のものになって」という意味があるんだ。
君は、無意識に僕にプロポーズしたんだよ、夕鈴。

耳元で囁かれた言葉に恥ずかしさで、消え入りそうになった。
――そんなの知らない。

真っ赤になった私に、黎翔さんは再びkissをしてきた。
「もう、可愛いなぁ、夕鈴は……」
「黎翔さんの意地悪……」


もうすぐ、私はあの日と同じ気持ちのまま……
幸せな花嫁としてあなたの本物のお嫁さんになるの。

*****

白いスミレの花言葉は、あどけない恋。
二人の幼い恋は成就する。

つめ草の約束は果たされる。




テーマ : 二次創作:小説    ジャンル : 小説・文学
  1. 現パラワールド (原稿)
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黎翔 イラスト

黎翔

  1. 現パラワールド (原稿)
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【詩文】初恋

IMG_1003-1.jpg 

【詩文】初恋

まだ始まりにもなっていない恋なのに
どうしてこんなにも好きなんだろう?

もっと……愛されたいわ
もっと……愛したいの
満たし満たされた愛に包まれていたい
幸せで我侭な恋を味わうの

真昼の月のように
儚く滲んで
私の恋は夢か幻(まぼろし)?





月はあんなに遠く綺麗で……
そこにあるのに
届かなくて
まるで貴方みたいね

燃え盛る恋の花は運命(さだめ)の色
貴方によって鮮やかに色づく

私の胸で咲き綻ぶ赤い花は
貴方にしか咲かせられない
はじめて芽吹いた私の恋

綺麗な朝の光に貴方への想いが滲む





会いたくて……会えなくて
でも会いたくて

会えない夜には
せめて声だけでも聞かせてと願った

初恋は実らないなんて
なぜ人はそんなことを言うの?

会えなくなっても
なお貴方が恋しくて焦がれてく

貴方の愛を知った……あの日から
もう貴方しか考えられない

私の初恋
2015.01.17.改定






テーマ : 写真にコトバをのせて    ジャンル : 写真
  1. 現パラワールド (原稿)
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【告知】狼陛下の花嫁パラレル・アンソロジー

「花の四阿 本館」の話題です。
こちらでも、お知らせ♪

お待たせいたしました。
アンソロジー本、途中経過のお知らせです。

 追記に記事を折りたたんでいます


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ご挨拶文

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陽だまり曜日

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写真館 さくらぱん

Author:写真館 さくらぱん
いらっしゃいませ~♪
こちらは、「花の四阿」の写真館です。
お気に入りの写真を中心にお届けしています。

コミュニティでUPした写真を中心に、ときめきのままに……楽しく撮影しています。

どれか一枚でも貴方のお気に召しましたら、とても嬉しく思います♪

このブログは、リンクフリーです。
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2015.10.15.さくらぱん

わきゃっΣ( ̄。 ̄ノ)ノ

思いもよらぬ……使用カメラのご質問。 基本コンデジです。

メインは、CANON PowerShot G7 X Mark II 過去作品は、Nicon COOLPIX・S6400&富士フィルム FinePix F700 

只今、遅々とお勉強中です。

カウンター & ご訪問御礼

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